1.4 力の分類と力の種類
力には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。例えば重力や垂直抗力といったものです。ここでは、簡単に名前とあだ名、性質を列挙しておきます。必要に応じて補足を加えていきたいと思います。
力の名前 |
あだ名として用いることが多い文字 |
特徴的な性質 |
遠隔力 接触力 (後述) |
重力 (Weight) |
W |
向きは常に鉛直下向き(もしくは地球の中心向き)。力の大きさは物体の質量mに比例する(重力をW、重力加速度をgとすると、 ) |
遠 隔 力 |
磁石の力 |
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S極とN極は互いに引き合い、S極同士、N極同士は互いに反発しあう |
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静電気力 |
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+極と-極は互いに引き合い、+極同士、-極同士は互いに反発しあう |
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張力 (Tension) |
T, S |
向きは常に糸の向き。一本の糸であれば、張力は常に等しい大きさ。 |
接 触 力 |
弾性力 (Elastic force) |
F |
バネから受ける力。向きはバネが自然の長さに戻る向き。力の大きさFはバネの伸びx、または縮みに比例する。比例定数をkとすると、F=kx(フックの法則) |
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垂直抗力 (Normal force) |
N, R |
向きは常に面に対して垂直。(面から受ける力の面に対して垂直な成分) |
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摩擦力 (Friction force) |
F |
向きは常に面に対して平行。物体の動きを妨げる向きにはたらく。(面から受ける力の面に対して平行な成分) |
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その他の力 |
F |
問題を解くときには「指で押す力」「物体が押す力」など、名前が付かない力も多くでてくる。これらの力のあだ名は や のように添え字を付けて呼ぶことも多い。 |
力と力のつりあいについて 目次
3.ベクトルである力を、どう定義し、測り、式に表し、図示すべきか?
4.力の分類と力の種類 (⇐今ここ!)
6.1.合力の求め方① 図形を用いた方法(平行四辺形の法則)
7.力のつりあい
7.1.力のつりあいとは?
7.2.力のつりあいの式とは?
8.1.物体が1つのとき(問題演習)