【独習】ゼロから 一歩ずつ 物理の見方・考え方 Home

2023-05-30から1日間の記事一覧

3.4 運動の法則は、身のまわりの現象をどの程度、説明しうるか?

科学者は法則の応用範囲が広ければ広いほど、その法則を美しいと感じます。様々な現象を運動の法則を用いて説明することで、この法則の検証を重ねてみましょう。 なぜ重いものと軽いものは同時に落ちるのか? 重いものと軽いものを持ち、一緒に手を放すと二…

3.3.2 物体が複数の場合

例題)物体が複数のとき(その1)3つのブロックを一気に押す問題 3つの等しい質量mの物体A、B、Cを、図のように互いに接触させて水平な床の上に置いた。水平方向に大きさがFの一定の力を物体Aの左側から加えたとこところ、3つの物体は互いに接触したまま…

3.3.1 物体が1つの場合

例題)1物体のとき 質量10kgの物体に糸をつけてぶら下げ,鉛直方向に上げ下げする。重力加速度の大きさを9.8m/s2とする。 (1) 糸の張力Tが148Nのとき,物体の加速度a〔m/s2〕の大きさと向きを求めよ。 (2) 物体が一定の速さ4.0m/sで上昇しているときの糸の…

3.3 運動方程式の問題を解いてみる

前節までに、物体の運動と力について学んだ。一般に、手で台車を押すなど、物体は力を受けると動き出す。このとき、力の大きさと物体の運動の関係を学ぶ。 ここでは、「力が一定である」という条件からある物体にはたらく合力とその物体の加速度の関係式と求…

3.2 どのようにして運動方程式は導かれたか?

先ほど記載した通り、運動方程式は、人間が自然の中に発見した法則です。そのため、「なぜこのような関係になるのか?」を納得するには、「どのような実験で人間は発見したのか?」を見てみるのが一番かと思います。 中学校の授業では、”記録タイマー”と呼ば…

3章 ものの運動と力の関係について

力学の肝は「ある物体の動きは、その物体にはたらく力によって決まる」です。 今までに「力」と「物体の運動の表し方」を学びました。ここからはいよいよ、力と物体の運動の関係について学びます。 さて、一度初心に戻ってみましょう。 力学を学び始めた一番…

3.1 運動の法則と運動方程式

ここで学ぶ法則はニュートンの運動の3法則と呼ばれ、次の3つからなります。 ・第一法則:慣性の法則 ・第二法則:運動の法則 ・第三法則:作用反作用の法則(←すでに紹介済み) この第二法則:運動の法則がこの章のテーマです。 運動の法則は、言葉では次…